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秋に発売された iPad Pro 11inch 256GBモデルへ買い換えました。 [Apple 製品関連]

10月末のアップルの新製品発表イベントはリアルタイムでApple TVから観ていました。9月半ばに開かれたスマホとApple Watchの新作が発表されたイベントではそこまで興味を惹かれることがなかった私にとっても非常に魅力的な製品が多数発表され、夜中にも関わらず何度も「おおっ!」と声を上げてしまったほどです。アップルのイベントは毎回プレゼンテーションの構成やPVの作りが秀逸で観ているだけでも楽しめます。最後にあったLana Del Reyのプチライブも雰囲気に合った素晴らしいものでした。先日のイベントでは長らく沈黙を守っていたMac miniやMacBook Airなどが発表されたわけですが、とりわけ興味を引かれたのが第三世代となる新しい iPad Pro。見た瞬間に初代iPad Pro 9.7inchから買い換えることを決めました。

ただ、如何せん高価なので買い換えるにしてもアップルの整備済品が出てきてから消費税が上がる前になんとか・・・と思っていたのですが、12月に入って始まったPayPayのキャンペーンに乗っかれば少なくとも20%還元、運が良ければ全額分バックで「新品」が入手できるとあって15%オフ止まりの整備済品を狙うより遥かに魅力的だったので飛びつきました。予定を大幅に前倒しです。

ipp2018-1.jpg12月5日に上新電機店頭で11インチの256GBモデルを予約して入荷の連絡があったのが15日でした。色はスペースグレーです。予約した時点で既にかなりの予約が入っていたらしくいつ入荷するか全く分からないと言われていましたが、予想外に早くて逆に驚きました。正直来年になっちゃうかと覚悟していたのですが・・・。受取に行った時に店員さんに聞いた話ではキャンペーンが始まった週の週末くらいから数が把握しきれないくらい予約が入ったということなので早めに動いてよかったです。ニュースやワイドショーなどでも盛んに取り上げられていたようですしね。

本体のUSB Type-C化に伴って付属してくる充電器とケーブルも変更されています。付属の充電器の出力は5V3Aまたは9V2AでUSB-PDに対応、付属のケーブルもUSB Type-C to Type-Cとなっています。以前の充電器はコンセントプラグ部分が折りたためて各国のコンセント形状に交換できるモジュラー式になっていましたが今回の物は普通の日本式の2極プラグになっています。とはいえ対応電圧は100V-240Vとなっているので海外旅行にも持っていきたい場合はこのような「電源プラグ変換アダプタ」さえ用意しておけば大丈夫です。

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USB-PDに対応したものの同じ高速充電規格でも関係の悪化しているQualcommの「Quick Charge」には残念ながら対応していないようです。既に持っている場合は充電は可能ですが通常速度での充電となります。

ケーブルはType-C to Type-Cのものしか付属してこないので市販の多数の充電ポートを備えた充電器を持っていた場合はA to Cのケーブルなどを別途用意する必要があります。。USB Type A to Cのケーブルについては取りあえず「 Anker PowerLine+(1.8m)」「 AUKEY CB-CD2(1m)」で充電できることは確認出来ました。

充電器についても「 AUKEY PA-T15」「 Anker PowerPort 5 USB-C」(既に販売終了)での動作は確認できました。ただ、どちらもUSB PDには対応していないので通常スピードでの充電となります。
これから充電器を買おうと思っているのならば「 Anker PowerPort+ 5 USB-C PD」のようなUSB-PDに対応したものを購入すれば急速充電も利用できて便利でしょう。尚、USB-PDでの充電を行う為にはケーブルもUSB-PDに対応したType-C to Type-Cのものを使用する必要があります。


既にiPhoneやiPadを利用していた場合は初期設定が驚くほど簡単になっています。電源を入れたiPad Pro 2018の近くに既に利用しているiPhoneかiPadを持っていくだけで下の写真のようなポップアップが出て来るので、新しいiPadに表示されている指紋のような模様をカメラの枠内に入れて指示に従っていくだけでセットアップが進みます。その際にiCloudのバックアップを使えばこれまで使っていたアプリや設定値なども引き継いでくれるので非常に楽です。(一部アプリを一旦消去して入れ直してやる必要のあるものもありますが。)

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9.7インチの初代iPad Proと比較してみると一回りほど本体のサイズが大きくなっていますが並べないと分からないくらいで、ベゼルの細さとカラーのおかげか逆にスリムになったようにすら感じます。サイドのベゼルも細くなりましたが、ホームボタンの廃止に伴って上下方向の表示領域がかなり広がったことがよく分かります。iPad Pro 2018には上部にFace ID用のセンサーなどがありますが黒いベゼルのおかげでほとんど目立ちません。iPhoneのノッチのあるデザインよりかなり好印象ですが上下がちょっとわかりにくいですね。まあ重力を感知して画面が自動的に回転するので困るようなことはありませんけど。

ipp2018-4.jpg

iPad Pro の世代間比較
機種 11 inch (2018) 10.5 inch (2017) 9.7 inch (2016)
CPU A12X Bionic A10X Fusion A9X
RAM 4 GB (1TBモデルのみ6GB) 4 GB 2 GB
解像度 2,388x1,668 pixel 2,224x1,668 pixel 2,048x1,536 pixel
アスペクト比 4.29:3 4:3 4:3
refresh rate 120 Hz 60 Hz
画素密度 264 ppi
バッテリー容量 7,812 mAh
(29.37Wh)
8,134 mAh
(30.2Wh)
7,306 mAh
(27.5Wh)
重量 468 g 469 g 437 g
寸法 (mm) 247.6x178.5x5.9 250x174.1x6.1 240x169.5x6.1
生体認証 Face ID Touch ID
コネクタ USB Type-C Lightning
Apple Pencil 第2世代 第1世代



☆ 画面保護フイルム ☆

ディスプレイ保護フイルムなのですが、今回のiPad Pro 2018年モデルはどうもガラスフイルムとの相性が厳しいようです。Face IDのセンサーが機能しにくくなるという件に関しては既に対策されたものが多く発売されていますが、レビューなどを見る限りガラスフイルムを貼ると画面タッチの認識率が低下してしまうという問題が多く出ているようです。良さそうな製品が出てくるまで当分の間は諦めて裸で使おうかとも考えたのですが、その状態ではディスプレイへの指紋がかなり残りやすく、クロスで拭いてもちょっと取れにくいのがどうしても気になりました。そこで何かいいものはないかと探していたのですが、他のものに比べてやや値は張りますが評判が上々な以下の製品を購入してみることにしました。


「ファインティアラ」はPanasonicが開発した樹脂を用いたフイルムでガラスフイルムに比べて柔軟で接着面がシリコン層になっているで張り直しが効きます。透明度が非常に高く表面はフッ素コートされているので指紋は軽く拭くだけでさっと取れます。タッチ感度にも問題は感じられませんでした。一部音ゲーで稀にフリックが無反応になることがありましたがどうもまだアプリ側の対応が進んでいない(解像度とアスペクト比の関係か画面全体に表示されない)せいで表示エリアの外から内側にフリックする時にそういった問題が起きているように思いました。この点に気をつければそれ程問題にならないように思います。


☆ Face ID ☆

Face IDの使い勝手は非常に良好です。上下左右問題無く反応しますし手でセンサーを覆ってしまっていたりした場合はすぐにポップアップで知らせてくれます。画面上をタッチすることで休眠状態から起きますが、本体を移動させようと掴んで持ち上げた時には反応せずiPadを起こすつもりでタッチした時だけ反応してくれるので、この辺りはとても上手く作られているなと思いました。

意外だったのは暗い場所でもきちんと反応してくれる点。ほぼ照明を落として布団に入って寝転んで操作していてもきちんと反応してくれることには驚きました。どうやら赤外線センサーを使っているそうですね。ただし机上に置いた状態だけはやや画面を覗き込むようにしないと上手く認識してくれないようです。まだFace IDに未対応で生体認証機能を有効にすると起動ができなくなるアプリ(樂天証券のiSPEEDなど)が一部ある点には注意が必要です。


☆ ホームボタンが無くなったことについて ☆

ホームボタンが無くなったことについてはさほど影響は無いですね。別のアプリに切り替えたけらば画面下部から上方向にスワイプすればアプリ選択画面に戻れますし、その状態から更にもう一度上へスワイプすればホーム画面まで戻れます。コントロールセンターは画面右上から下方向にスワイプすれば簡単に呼び出せますし、画面中央から下方向へのスワイプでは通知センターの内容を見ることが可能です。

また、「Assistive Touch」というホームボタンを仮想的に画面上で使えるようにする機能が用意されています。「設定」画面から「一般」→「アクセシピリティ」→「Assistive Touch」で機能をON/OFFでき、画面上に半透明のホームボタン(透明度の設定も可能)を表示させることができます。このボタンはドラッグして好きな一に移動できるので邪魔にならない位置に動かしておくとよいでしょう。メニューのカスタマイズも可能なのでスクリーンショット機能などを割り当てておくと使いやすいと思います。


☆ イヤホンジャックが無くなったことについて ☆

初代iPad Proの時点で4スピーカー構成となっていてかなり音がいいなと思っていたのですが、iPad Pro 2018では更によく鳴るようになっていますね。同じ音源を外部アンプやスピーカーで鳴らした場合には叶うべくもありませんが、映画なども十分楽しめる音質になっています。ちゃんと音の広がりもあり、この本体のサイズを考えてみてもいやはやほんとにたいしたものだと思います。

ただ、iPhone同様にとうとうiPadからも3.5mmのイヤホンジャックが排除されてしまいました。iPhoneのほうはまあ移動中などはBluetoothでいいかと思っていたのですがiPadの方は残して欲しかったなと思います。映画や動画視聴くらいまでならBluetoothのヘッドホンやイヤホンでも大丈夫だと思いますが、さすがにタイミングのシビアな音ゲーは厳しいですね。ポタアンなどのUSB DACや3.5mmのイヤホンジャック変換アダプター(これも実はUSB DACが内蔵されています)を用意しておいた方がいいと思います。この辺りは後日別記事にて書いてみようと思っています。


☆ 背面カメラレンズの出っ張りについて ☆

ipp2018-5.jpg9.7inchのiPad Proと比べると11inchのiPad Pro 2018では背面のカメラレンズの口径が随分大きくなっているのが分かります。光学手ぶれ補正機能こそ省かれてしまいましたが、イメージセンサーの進歩とF値の改善でカメラとしての素性はかなり良いものになっているようです。
レンズカバーにはサファイアガラスが使用されていて十分丈夫に作られているとは思いますが、カメラレンズ部分の出っ張り自体がかなり大きくなっていて逆に机などの方を傷つけてしまう可能性もあり得るのではないかと思います。ケースに入れるなどしてレンズ部分が直接接しないようにした方がいいかと思います。



9月に先に既存機種のiOSをアップデートして新しい操作体系に慣れさせておくというのはなかなか上手いやり方ですね。おかげで違和感も少なく無事移行させることができました。ただ、電源の切り方だけは従来の機種では電源ボタン長押しで画面に表示される「スライドで電源オフ」というボタン操作で行っていたものが、「電源ボダン」+「音量ボタン(上下どちらでも可)」長押しからのスライダ操作に変更されていて分かりにくいです。代わりにSiriが立ち上がってしまうこともありますし・・・。


まだまだ使い始めたばかりですが画面スクロールも滑らかで動作も体感で分かるレベルで速くなっているのでとても満足しています。iPhone SEを思い出させるすっきりしたサイドのデザインも気に入りました。画面のアスペクト比(縦と横の比率)が変わっているのでアプリの最適化が進むにはまだ少し時間がかかるだろうと思います。(Amazon Prime Videは先日対応されました。)

さて、また長くなってしまったのでひとまずはこのあたりで・・・。皆様、良いお年を!



【 関連記事 】
     ⇒⇒ 第二世代の Apple Pencil を使ってみました。
     ⇒⇒ 11インチのiPad Pro用に Ztotop のケースを買ってみました。
     ⇒⇒ 11インチの iPad Pro と EIZO EV2785 をUSB Type-Cケーブルで接続してディスプレ         イ出力機能を試してみた。
     ⇒⇒ 11インチのiPad ProとONKYO DAC-HA200を接続してUSB DACとして使ってみまし          た。




Apple 11インチ iPad Pro Wi-Fiモデル 256GB スペースグレイ MTXQ2J/A

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  • 出版社/メーカー: アップル
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音光堂のバナナプラグ「 BP-146G 」を使ってみました。 [AV機器]

バナナプラグの使用には否定する意見があることは知っています。確かに余計な接点を増やすことになるので厳密に言うと音質への影響はあるのかも知れません。ただ、Marantz の NR-1608 のようなコンパクトなAVアンプではスピーカー端子がぎっちり隙間なく並んでいて配線するのに一苦労なので、こうしたバナナプラグにしておくと機器のメンテナンスがとても楽になります。極性の判別もし易くなりますしね。

バナナプラグは実に様々なメーカーから発売されています。定番なのはオーディオテクニカの「 AT6301」「 AT6302」辺りでしょうか。安価なモノの中にはプラグが太すぎて入らなかったり先端が取れてしまったりとあまり評判はよろしくないものもあるようです。上を見れば左右1セットで2万円越えなんてものあったりしますが、今回は音光堂から発売されている「 BP-146G 」というバナナプラグを使ってみることにしました。こちらは台湾企業のODM生産品になるようです。

bp1.jpg左右4セット8本組です。ピン部分はリン青銅(Phosphor Bronze)に24金メッキ、その他の部材は真鍮製でシェルは黒く塗装されています。
使用できるケーブルはφ4mmまで(内部のネジ止め部はΦ2mmまで)対応、これを左右からマイナスネジで締め込む方式で半田づけは必要ありません。かなりしっかり締め込めるのでケーブルが抜けてしまうようなことはないでしょう。取り付ける際はケーブルを締め付けるネジが小さいので精密ドライバーなどはあった方がよいと思います。

bp2a.jpgシェル部分を回してはずしてピンのネジを緩め、被覆を剥いたケーブルを差し込んで固定します。工作精度は上々で、ほぼ全て金属製なので意外に重量感と高級感があります。まず1セット購入してみて気に入ったので結局もう2セット追加で購入しました。
プラグの部分はバネになっていてスピーカー端子にぬるっと絶妙の感覚で入っていきます。端子にぴったりとフィットし、きつすぎることもぐらつくようなこともありませんでした。


スピーカーケーブルはオーディオテクニカの「 AT6135/30 」を使用しています。OFCケーブルとしては安価で、ホームシアターなど多chのスピーカーを配置したシステムの構築にはスピーカーケーブルもかなりの長さが必要になるので、5.1chのシステムならば30m巻のこれ1巻で8畳程度までカバーできるはずです。非常に柔らかくて取り回しがし易く変な癖が付くこともありませんが、ケーブル自体の重さが意外にあるので天井付近に這わせたりする場合は所々ケーブル用のステップルなどで固定しておかないと垂れてくると思います。

bp4.jpgとりあえずAVアンプ側を5ch分バナナプラグ化し、余ったのでフロントスピーカー側にも取り付けてみました。少なくとも私の耳では音質に変化があったようには感じません。スピーカーケーブルは長期間使用しているとどうしても接続部分が酸化してしまい、清掃などの為に取り外すと接続し直す時に酸化した部分をカットしては被覆を剥いて接続ということを繰り返すことになって徐々に短くなっていってしまいますが、こうした問題も防げるかなと思っています。(まあそもそもそれ程頻繁に抜き差しするようなものではないとは思いますけどね。)




ONKODO BP-146G 24K 金メッキ バナナプラグ 8本セット (リン青銅製)

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  • 出版社/メーカー: ONKODO
  • メディア: エレクトロニクス


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「PayPay」についてちょっと調べてみました。 [その他]

ソフトバンクとヤフージャパンの合弁で「PayPay(ペイペイ)」という「QRコード決済」サービスが始まっています。最初に聞いた時は「Papal(ペイパル)」のパクりみたいな名前だなと思ったのですが、先日大々的なキャンペーンが発表されて各方面で話題になっているので頭の中を整理する為にちょっと調べてみることにしました。別に利用を勧めようとかいう意図は一切ありませんので文字ばかりです(笑)。


☆ 「QRコード決済」の生い立ち ☆

「QRコード」自体は元々デンソーの一事業部で開発されました。「バーコード」がレジのPOSなどの商品管理に広く利用されていましたが、バーコードで表せる情報量は英数字で20文字程度と少なかったためより多くの情報量を持たせ漢字やカナも表現できるようにしようと「二次元コード」の開発が進められたそうです。その結果格納に必要な情報量によってバージョン1~40までのバリーエーションが用意された「QRコード」が誕生しました。数字では実に最大7000文字ほどの情報量を格納できるようになり(漢字表現も可能)、読み取り速度も非常に高速なものができあがったそうです。その後更に、より省スペースで使う為の「マイクロQRコード」やプライバシー保護機能を持たせた「SQRC」などといった派生規格も誕生しています。

地道な普及活動を進めた結果、QRコードはまず国内の自動車部品製造業で「電子かんばん」システムの生産管理に利用されはじめました。その後食品業界や薬品業界などに広まりを見せ、今では航空券やイベントなどの入場券としても利用されるようになっています。最近では徘徊老人の身元確認の為に使われることもあるそうですが、尤もさすがにこれには首輪を付けているようだと賛否両論があるようです。

特許権者の「デンソーウェーブ(デンソーから独立)」が特許権の権利行使をせず、仕様をオープン化したことが世界で広く使われるようになる契機となりました。スマートフォンの普及で手軽にQRコードが作成・読み取りできるようになったことも広く使われるようになった一因なのは間違いないでしょう。

「QRコード決済」は日本よりも先に中国で急速に普及しました。日本では相変わらず年配者を中心に現金崇拝の傾向が強く各種電子マネーの普及もなかなか進んでいないようですが、これは日本で街中に銀行のATMが整備されていていつでも気軽に現金を引き出せるというインフラが十分に整備されていることも一因なのだと思います。中国では「WeChat Pay」などのモバイル決済が急速に広まってどこに行ってもQRコードで溢れているという状況になっているそうですが、光ファイバーやメタル回線などの有線の通信インフラが整っていなかったアフリカで一足飛びに遥かに低コストでインフラを整備することの出来る無線を使った携帯電話が爆発的に普及した状況と似ているのだろうと思います。



☆ 店舗側の導入メリット ☆

日本で「おサイフケータイ」などのサービスの広まりから電子決済としては現在主流になっている「Felica」を利用するためには店舗側で決済端末を導入する必要があり、ある程度のコストがかかってしまうことから個人経営の商店などでは導入しにくくなっている状況です。また、Quick Payなどは決済手数料も安くは無いということを聞きます。

PayPayによるQRコードを使った実店舗での決済では、ユーザーがスマホアプリ上などに表示させたQRコードを店舗側がレジ設備なで読み取るパターン(ストアスキャン)と、ユーザーがレジ横などに印刷して掲示されているQRコードを読み取るパターン(ユーザースキャン)の2種類が用意されていて、後者の場合ならば店舗側はPOSなどの設備投資をしなくてもQRコード決済を導入することができるそうです。また、決済手数料はサービスインから3年間という期間限定ですが無料とのことです。(その後有償化する場合は告知があるそうです。)

入金サイクルについては、累計決済金額が1万円を超えるとジャパンネット銀行の口座があれば入金手数料永年無料で翌日、それ以外の金融機関へは翌翌営業日以降に入金される(こちらは2019年9月末以降入金手数料がかかる可能性があり)とのことです。入金サイトが短いという事は仕入れで現金が必要な業種にはかなりありがたいことだろうと思います。

店舗側の初期導入コストは限りなく低く抑えることができるので参入障壁は非常に低く、地元の商店街などでも日常生活にキャッシュレス決済ができるようになる可能性があり、他の電子マネーなどに比べるとかなり普及しやすい素地が整備されているのだろうと思います。消費増税に伴う軽減税率導入の絡みで政府が電子決済を推奨しようとしていることも追い風にはなるでしょう。


☆ ユーザーの利用方法 ☆

ユーザーはまず事前準備としてスマホにアプリをインストールし、利用登録を済ませておく必要があります。iOS版をダウンロードしてみましたが、アプリをインストールする際にApple IDとの連携を求められ「ウッ」となってしまいました。関連付けされてしまうのは正直あまり気持ちの良いものではありません。携帯電話番号との紐付けも行われるので最低でもSMS認証が可能な携帯電話が必要です。

支払い方法は、「PayPay残高」「Yahoo!マネー」「クレジットカード」から選ぶようになっています。支払時に決済手数料がかかることはありません。注意が必要なのは、PayPay残高が足りない場合に他の支払い手段と組み合わせて支払うことはできない点。残高を使い切るには一旦PayPayに必要額をチャージする必要があり、足りない場合に差額分だけをクレジットカードで払うということはできないので全額をクレジットカードで支払うことになります。

残高をチャージする事ができるのはクレジットカードではYahoo! JAPANカードのみ。VISA・Masterは支払いには使えますが残高チャージはできないようです。また、JCBは登録することすらできません。銀行口座では三菱UFJ銀行は登録出来ないようです。三菱UFJはVISAのタッチ決済を、JCBはQuick Payなどを推しているようなのでその辺りの勢力争いが影響しているのかも知れません。


支払時に「PayPayで支払う」旨を伝えて決済するのですが、ここで2通りに分かれます。
 1. QRコードの掲示がある場合
    ユーザーが掲示されているQRコードを読み取ってアプリ上で支払額を指定し、決済結果を店員に示
    せば支払い処理完了となります。中国で露天などの小規模店舗でAlipayやWeChat Payを使う場合に
    採用されている方式らしいので、観光客の需要などを見込んでいる店舗ではこちらの方式が多くなる
    かも知れません。ただ、利用者側にとってはやや手間のかかる方式です。
 2. 店にQRコードを見せる場合
    PayPayのアプリで「コード支払い」を選んでスマホの画面にQRコードを表示させます。店員さんが
    QRコードをスキャンするのでそれを以て支払い完了となります。こちらは店舗側でQRコードリー
    ダーを用意する必要があるので個人経営のお店などではあまり見かけないのではないかと思います。
    大手量販店やコンビニなど既にPOSレジが整備されている所ではソフトウェアの更新などで割とすん
    なりと導入できるだろうと思います。利用者側からするとこちらの方がありがたいですね。

利用可能な店舗については開始当初こそ居酒屋ぐらいしか利用できる場所が無い状態でしたが、先日大手家電(上新・ビックカメラ・EDION・YAMADAなど)が参入を発表したことでかなり使いやすくなりそうです。コンビニはファミリーマートのみ。こちらは例の勢力争いの影響でしょう。

当面は実店舗のみで決済可能ですが、2019年2月以降Yahoo!ショッピング、ヤフオク!、LOHACOなどでオンライン決済への対応も始めるとのことです。


☆ PayPayのちょっと気懸かりな点 ☆

・ 将来的には予定されているようですが、現在の所一旦チャージしたPayPay残高を銀行口座に出金するこ   とは出来ません。また、キャンペーンなどで利用ボーナスとして付与されたPayPay残高は2年間の利用期
  限が設けられていて金融機関口座への出金は不可、個人間送金も不可とのことです。(利用期限は残高の
  変動があった場合は延長されるそうですが。)

・ 紐付けするクレジットカードによってはデフォルトでリボ払い扱いになるものが存在するので、そうした
  点にも注意しておいた方がよいでしょう。

・ すでにQRコードが広く利用されている中国では「QRコード強盗」なるものが横行しているそうです。
  QRコードはぱっと見ただけでは本物かどうか判別する事は不可能なのでなんらかのすり替えなどが行わ
  れる可能性があるらしく、セキュリティ面での不安が指摘されているそうです。
     ⇒⇒⇒ 3万円以上の決済には身分証の提示が必要になるそうです。(12/3)

・ 現在の所、携帯電話番号の変更やPayPayに登録したアカウントの削除が出来ません。電話番号ごと携帯
  を変更する場合や解約して個人情報も削除していまいたいといった場合に制限がでてきます。

・ POSA(Point Of Sales Activation)カードと呼ばれているiTunes Card、Amazonギフト券等や公共料
  金の支払い、切手の購入などはできないと思った方がよいでしょう。そもそも決済出来ないか、後に処罰
  の対象となる可能性があります。

・ 性質上スマートフォンは必須。回線障害や電池切れなどで決済出来ない可能性にも注意は必要。



冒頭で触れた話題になっているキャンペーンは以下のものです。


まあ相当大盤振る舞いなわけですが、転売屋の餌食になって速攻で終了してしまいそうな気もしますし、還元されるのは「PayPayボーナス」であってクレジットカードなどとの併用は不可、2年間の有効期限あり、出金不可、今後始まるオンライン決済での利用分は対象外といった点は気に留めておいた方が良いと思います。使い切る予定はある程度立てておいた方がよいでしょう。Yahoo!プレミアムに加入しておくと少しだけ当選確率が上がる(40分の1→20分の1)かもしれません。



このキャンペーンが終わった後支払い手段として定着するのかどうかはちょっとした見物ですね。利用者側から見ればやはりFelica決済の方が簡単で分かりやすいだろうと思います。「個人間送金」機能があるので、相手もPayPayの登録をしている必要はありますが飲み会などで割り勘をする時の精算などには小銭の心配をせずに済むので便利かも知れません。


※ 追記 ※

上記のキャンペーンは12月13日一杯で終了しています。キャンペーン開始から10日間での終了となってしまいましたが、正直週末を越えられるとは思っていませんでした。私もいい思いをさせて頂きましたが、正直還元分の残高を使い切ったらそれ以降使い続けるかどうかは微妙です。また新たなキャンペーンなども予定しているようですが、内容に惹かれない限り普段使いはやはり使い勝手の良いApple Payに戻すだろうと思います。また、一部で身に覚えに無い請求があったとの報告が出ているようです。そのケースではPayPayに登録していないカードが何者かに勝手に登録されて使用されたということらしいですが、だとするとPayPayを使ったことの無い人でも被害に遭う恐れが出てきますので、オンラインのカード明細などを確認し、疑わしい請求があった場合は速やかにクレジットカード会社に連絡して手続きをしてください。PayPay自体からの情報流出は今のところ否定されているようですが、クレジットカードの登録が、カード番号と有効期限、セキュリティコードさえわかれば出来る(氏名の入力さえ要らない)というあまりに簡単すぎる所に原因があるように思われます。
   ⇒⇒⇒ 12/18付でセキュリティコードの入力可能回数に上限を設けた(これまでは間違っても無制限
       に入力可能だった)そうですが、正直まだ十分とは言えないのではないかと思います。
   ⇒⇒⇒ 12/27付で3Dセキュアの導入が発表されています。但し対応は2019年の1月からで、3Dセ
       キュアに対応していないクレジットカードを利用する場合は利用限度額の条件を厳しくするそ
       うです。また、併せて不正利用があった場合の補償に関する発表もされていますので万が一被
       害に遭われた方がおられましたらすぐにカード会社に連絡して対応してもらってください。
   ⇒⇒⇒ 1/21付でようやく3Dセキュアに対応したそうです。3Dセキュアによる本人認証済ませないと
       クレジットカードで支払う際に直近24時間で2万円、30日間で5万円の利用制限が課せられま
       す。認証済みの場合の利用限度額は直近30日間で25万円となるそうです。



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